抄録
本研究は, シリンダータイプ・インプラント (Integral®) のインプラント部周囲歯槽骨の高さを診査する目的で, 改良型X線規格撮影ホルダーを製作し, 平行撮影法を試みた。被験者14名において, 臨床的に良好に経過したアバットメント装着1~3年以内のインプラントについて調べたところ, 以下の結果を得た。
1) 改良型X線規格撮影ホルダーをシリンダータイプ・インプラントに応用することにより, 正確な骨吸収の状態を測定できた。
(2) アバット メント装着後1~3年以内の骨吸収量は, 平均0.77mmで最高値でも1.98mmだった。
(3) この期間において, 上部構造物の咬合面の材質の違いと骨吸収とにおいて有意差は認められなかった。
(4) 臨床的に良好に経過している場合, PlI, GI, SD, BOPとX線診査による骨吸収量との間に相関は認められなかった。