日本歯周病学会会誌
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ソフト酸化水, 強酸化水の保管条件の違いおよび唾液の接触による性状の変化
とくにpH, 酸化還元電位, 遊離有効塩素濃度, 殺菌効果について
嶋田 浩一五十嵐 建夫海老原 直樹川本 和弘吉沼 直人郷家 英二伊藤 公一村井 正大
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1997 年 39 巻 1 号 p. 104-112

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抄録
近年, NaClとHClを添加した水を電解して得られるソフト酸化水 (SOW) が, 口腔微生物に対する殺菌効果を有することから, SOWの化学的プラークコントロール剤としての有用性が検討されている。化学的プラークコントロール剤として使用した場合, 使用時までの保管による性質の変化, および口腔内で使用した場合の唾液との接触による性質の変化が考えられる。そこで, SOWを1) 遮光密閉容器, 4℃, 2) 遮光密閉容器, 室温, 3) 密閉容器, 室温の3条件で保管した場合の経時的変化および唾液と接触した場合の変化をpH, 酸化還元電位 (ORP), 遊離有効塩素濃度, 殺菌効果について検討した。
さらに, 強酸化水 (HOW) についても同様に検討した。SOW, HOWともに, pH, ORP, 遊離有効塩素濃度において, 遮光密閉容器, 4℃で保管した場合が最も少ない経時的変化を示した。殺菌効果においては, SOWでの経時的変化はなかったが, HOWでは経時的に低下した。唾液を添加した場合は, 唾液添加量の増加にしたがって, pH, ORP, 遊離有効塩素濃度は変化した。殺菌効果においては, SOWでの変化はなかったが, HOWでは低下が認められた。
結論として, SOWおよびHOW共に, 最も変化の少ない保管条件は, 遮光密閉容器, 4℃で保管した場合であった。唾液と接触した場合においては, HOWと比較してSOWは殺菌効果を維持する可能
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