日本歯周病学会会誌
Online ISSN : 1880-408X
Print ISSN : 0385-0110
ISSN-L : 0385-0110
日本歯科大学新潟歯学部における歯周外科手術の現状
金谷 一彦佐藤 雅人長谷川 明
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 39 巻 4 号 p. 528-539

詳細
抄録
平成7年1月から12月までの1年間に, 当科で施行された歯周外科手術について臨床集計による観察を行い, 10年前の臨床集計の結果と比較し検討を加えた。
その結果, 歯周外科手術数は121症例, 男性68例, 女性53例, 平均年齢51, 0歳であった。手術部の疾患の進行度は, 軽度3.6%, 中等度44.6%, 重度51.8%であった。手術目的別では, 歯周ポケットの除去を目的とした手術が全体の59.7%を占め, 次いで根分岐部病変の改善を目的とした手術が多かった。手術別分類では, フラップ手術が98例と最も多く, 次いで歯周歯槽骨外科手術54例, 根分岐部病変外科手術33例の順に多かった。手術前プラークコントロールレコードは, 0~20%が全体の67.6%, 歯肉出血指数は0~20%が全体の69.5%占めていた。フラップ手術においては5mmの歯周ポケットに対して最も多く手術が施行された。根分岐部病変外科手術においては3度の根分岐部病変に対して最も多く手術が施行された。
著者関連情報
© 特定非営利活動法人日本歯周病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top