長崎大学教育学部物理学教室
1988 年 36 巻 2 号 p. 95-98
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環状円管内に固定したスピーカーから,異なった周波数の正弦音波を発振させたときの円管内気柱の振動の様子を解明するために,円管内を移動できるマイクロホンを用いて円管内の音圧分布を測定した.これらの測定値を多重波の方法による理論値と比較した結果,両者は良く一致することがわかった.環状円管内に生じる共鳴時の定常波は,ボーアの量子論における量子条件をみたす電子の円軌道を思い起こさせ,電子などの波動性を示すド・ブロイ波の概念を古典的な波と比較して理解するため有効である.
日本物理教育学会誌
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