先に,筆者らは空気圧だけで飛ぶ空気ロケットを利用した教材の開発とその授業実践を報告した。その中で,空気ロケットの特徴ある実験の方法と生徒が求めた実験結果から教具としての可能性を明らかにした。また,空気ロケットを利用した授業を実施後,アンケートと自由記述の感想から教材としての有効性を示した。本論では,これらを発展させ空気ロケットの水平飛距離を制御する方法を生徒たちと検討し,制御が初速度(ポンピング回数)により有効であることを明らかにした。また,本教材のようなものづくりを通した教材が学習意欲をどのようにして高めるかを明らかにし,理解度や創造性について検討した。