物理教育
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高等学校物理における「素粒子」の取り扱いに関する変遷
田中 賢二石綿 元
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2005 年 53 巻 3 号 p. 207-212

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抄録

高等学校学習指導要領において,「素粒子」が登場したのは,平成元年(1989)改訂の要領である。科目<物理II>で,学習内容の最終テーマ(課題研究を除く)として導入されている。その後の平成11年(1989)改訂でも引き続き導入されており,高等学校物理における一つの学習内容として定着を見せている。「素粒子」の取り扱いに関する変遷を2回の指導要領改訂に対応した教科書でみると,新教科書は旧教科書に比べて言及されている「素粒子」が拡充し,未確認や研究中との言及が増加し,問題数が増えていることなどが判る。

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© 2005 日本物理教育学会
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