静脈学
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原著
最近1年間に経験した急性肺塞栓症の検討
火伏 俊之東 輝仁岩崎 年宏奧本 泰士殿最 賀津美光定 伸浩赤木 秀治山本 忠生
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2002 年 13 巻 3 号 p. 199-204

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抄録

最近1年間に経験した急性肺動脈塞栓症(acute pulmonary embolism: APE)6例を検討し,その臨床像を報告する.全例女性で,年齢は64歳から94歳(平均79歳).高齢で臥床傾向が3例,向精神薬服用中が2例,整形外科手術後が1例であった.症状,病歴などからAPEを疑い,心エコーで右心負荷所見を確認した後,直接血栓の確認を試み超高速造影CTを施行した.全例で肺動脈内血栓を確認した.治療法は患者の背景により適宜決定した.全例で超高速造影CTでの病態追跡を行い,血栓の縮小,消失を確認した.3例が80歳以上の高齢者,2例は向精神薬服用中の精神分裂病患者で,血栓溶解剤の投与は制限されたが,ヘパリンの投与とワーファリンの内服で全例軽快退院した.早期診断には,心エコーと超高速造影CTの組み合わせが有用であった.向精神薬には抗リン脂質抗体を誘発させる可能性が報告されており,注意が必要である.

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