陸水物理学会報
Online ISSN : 2758-7231
第43回研究発表会(2022釧路大会)
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御嶽山山麓の渓流河川における河川流量の計測
*谷口 智雅江端 一徳宇佐見 亜希子松本 嘉孝
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p. 22-

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抄録
河川流量の観測方法として、河川横断面積と流速による算出、水位・流量曲線、塩分瞬間投入法による希釈法などがある。任意の地点での一般的な流量観測方法である河川横断面積と流速による算出についても、川幅や水深など川の状況などによって、水深観測の間隔や流速の測定深度も一点法、二点法など様々である。公的な流量観測の規定はあるが、各観測者の経験や目的によって測定方法は異なる。水循環や物質循環、流出過程の把握など流量観測には、観測結果の再現性(観測結果の正確性と信頼性)が重要であるが、水質と異なり観測者間の差異につい ての議論は必ずしも多くない。 2014 年9 月27 日に噴火した御嶽山を対象に、複数のメンバーで噴火が陸水に与えた影響、火山地域における陸水環境の生態的・化学的な調査・研究を実施し、水収支・物質収支の観点から河川流量の把握も行っている。本発表では、流量観測の観測者および測定方法の差異による河川流量の違いについて検討を行ったので、その結果について報告する。
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© 2022 陸水物理学会
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