陸水物理学会報
Online ISSN : 2758-7231
第43回研究発表会(2022釧路大会)
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手取層群(赤岩亜層群)における渓流水質の特徴
*苗村 晶彦猪股 弥生奥田 知明
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p. 23-

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抄録
渓流水質は主に大気沈着や地質の影響によって決定づけられるが、大気沈着の影響が小さい時には地質の影響が大きくなると考えられる。北陸地方には日本の地質学および古生物学の研究が発展するきっかけとなった手取層群がある。手取層群は主に福井県と石川県に分布するが,日本列島がまだ大陸の一部だった頃の中生代のジュラ紀(201.3~145.0 Ma)から白亜紀(145.0~66.0 Ma)にかけて存在し、大きな湖に堆積した礫岩層である。 ところで渓流水中のNO3-濃度は平水時において時間代表性があるとされ(楊, 2000;伊東ほか,2004)、渓流水中のCl-濃度についてはその変動が小さく特に時間代表性があることが報告されている(苗村ほか, 2017;苗村, 2018)。本研究では、手取層群における渓流水を採取し、渓流水中のNO3-濃度を中心に考察した。
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© 2022 陸水物理学会
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