順天堂医学
Online ISSN : 2188-2134
Print ISSN : 0022-6769
ISSN-L : 0022-6769
特集 肝炎から肝癌まで
肝細胞癌の形態学的診断と治療
有山 襄白田 一誠島口 晴耕須山 正文小川 薫伊藤 正樹白壁 彦夫
著者情報
ジャーナル フリー

1983 年 29 巻 4 号 p. 464-470

詳細
抄録

肝細胞癌の診断はhigh risk groupを超音波でスクリーニングして, 異常がみられる例に血管造影を施行する方法が能率的である. 1cm前後の小さな腫瘍も診断できる. 肝細胞癌の予後は切除例がもっともよい. 切除可能例を診断することが最良の治療法である. 切除可否の決定には形態学的および機能的両方からの検討が必要である. 切除不能例には動脈塞栓術が有効である. 塞栓術の適応がない症例には抗癌剤動注療法を行う.

著者関連情報
© 1983 順天堂医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top