主催: 一般社団法人 人工知能学会
会議名: 2024年度人工知能学会全国大会(第38回)
回次: 38
開催地: アクトシティ浜松+オンライン
開催日: 2024/05/28 - 2024/05/31
グラフ分類問題における分類精度の低下を引き起こす原因としてOversmoothingの問題が指摘されている.Oversmoothingを抑えるため,サブグラフの類似度をメッセージパッシングGNNのエッジ重みとして利用するGraphSNNやK-hopノードから直接集約を行うKP-GNNが提案されてきた.そこで本発表では,GraphSNNの考えをK-hop GNNへと拡張するためのk-hop類似度計算手法を提案する.具体的には,各ノードのグラフ内における構造上の役割を周辺ノードの次数のリストにより表すことができると考えることで,2-hop以上離れたノードや直接繋がっていないノードどうしについても類似度を計算することが可能となる.最後に,一般的にグラフ評価実験に用いられるグラフデータセットを用いて分類実験を行い,提案手法の有効性を評価した.