抄録
"我々は多項式の求根問題に対して数値積分誤差法 (NIEM) を提案してきた。
関数の対数微分に対して、複素積分の積分路を円周としその上の等分を利用するという NIEM の特性から有限次数解析関数に対しても、NIEM が多項式と全く同様に適用可能であることを示す事ができる。この結果
∑rk=1Pk(z)exp(Qk(z)), (P k ,Qk は多項式)
のタイプの解析関数の零が容易に計算可能となる。
講演では手短に理的な説明をするとともに、アルゴリズムとその数値実験結果を紹介し、提案する方法の有効性を示す。"