PLANT MORPHOLOGY
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特集2 「植物の柔軟な形態変化を理解するための計測と理論」
はじめに
檜垣 匠 岩元 明敏
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2021 年 33 巻 1 号 p. 31-33

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抄録

近年の植物細胞壁に関する研究成果から,植物は多様な外的要因に対応して柔軟にその形態を変えることので きる優れた構造システムであることが示されつつある.このような植物の「柔軟さ」を正しく理解するには,植物の力学的性質の計測技術,かたちを正確に描像するイメージング技術,数理生物学的解析技術などを巧妙に組み合わせた協調的な研究デザインが必要と考えられる.このような学際的な連携研究を推進すべく,我々は日本植物学会第84 回大会において,日本植物形態学会および新学術領域研究「植物の力学的最適化戦略に基づくサステナブル構造システムの基盤創成(植物構造オプト)」の共催のもと,植物形態を共通言語とした異分野融合型のシンポジウムを開催した.

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© 2021 日本植物形態学会
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