PLANT MORPHOLOGY
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特集2 「植物の柔軟な形態変化を理解するための計測と理論」
シロイヌナズナ草姿の立体再構成
國田 樹金城 愛梨戸田 真志檜垣 匠
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2021 年 33 巻 1 号 p. 67-69

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抄録

植物のかたちとその変化を正確に把握するためには,非破壊的な立体再構成技術が不可欠である.我々はモデル植物の代表であるシロイヌナズナを主な解析対象とし,植物科学を専門とする研究室でも容易に取得することのできる省スペースかつ安価な植物の立体再構成システムを開発した.本システムは,ローテーターの上で低速回転するシロイヌナズナを固定カメラにより複数方向から撮影し,視体積交差法に基づいて草姿を立体再構築する.大きさと形状が既知の立体模型を用いて立体再構成精度を検証したところ,およそ1°間隔で360枚程度撮影すれば,サブミリオーダーかつ形状再現度の高い立体再構成像が得られることがわかった.本システムはシロイヌナズナの表現型解析の推進に寄与することが期待される.

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© 2021 日本植物形態学会
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