PLANT MORPHOLOGY
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細胞増殖・細胞伸長と葉のサイズ制御
堀口 吾朗塚谷 裕一
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2006 年 18 巻 1 号 p. 61-68

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抄録

要旨:植物の葉は有限成長によって形成される器官である.従って,葉のサイズの決定には,細胞数と細胞サイズの制御の両方が重要な役割を果たす.近年,葉や花の各器官における細胞増殖や細胞伸長の制御に関する突然変異株や,遺伝子が続々と報告されている.これらに加え,ある種の突然変異株で葉の細胞数が減少するとともに,最終的な細胞サイズが増加する「補償作用」が報告されている.補償作用は,細胞増殖と細胞伸長との個別制御だけではなく,両者を調和させる機構もまた葉のサイズ決定に重要であることを示唆する.しかし,その分子機構についてはほとんど不明である.本総説では,葉における細胞の数とサイズの制御系について解説し,補償作用を引き起こす原因について考察したい.シロイヌナズナ,細胞増殖,細胞伸長,補償作用

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© 日本植物形態学会
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