抄録
労働力不足や人口減少などの社会課題の中、地域交通としてのデマンド型交通の導入に大きな期待が寄せられている。近年は、AIを始めとする技術革新により、リアルタイムで配車できるシステムも導入されつつあるが、多くのデマンド型交通は、乗車の予約期限を30分前や1時間前、長い場合は前日に設けている。そこで、本研究ではデマンド型交通の予約期限が利用者のニーズにマッチしていないという仮説のもと、デマンド型交通における予約タイミングや手段の傾向を明らかにした。現在リアルタイムな配車希望を受け付けることができる、のるーと「壱岐南」のデータを分析した結果、買い物や通院等の日常の外出目的は、「今すぐ乗りたい」ことを希望して乗車予約が行われる場合が多く、ある程度外出や曜日・時間帯がパターン化される場合であっても、「今すぐ乗りたい」ニーズが多いことが明らかになった。