2026 年 27 巻 p. 85-104
本研究の目的は、言語教育を視野に入れて、日本語とフランス語における発話の共同構築発話について、ターンテイキングと統語的構造の観点から分析することである。ターンテイキングの観点からは、オーバーラップを伴う共同構築発話がフランス語でより頻繁に見られた。統語的には、両言語とも動詞と補語の組み合わせが多いという共通点があるが、主節と副詞節の組み合わせは日本語のみで、主節と関係節の組み合わせはフランス語のみで確認されるという差異が認められた。これらの結果に基づき、本稿では会話教育における共同構築発話の導入に関する提言を行う。