小児リウマチ
Online ISSN : 2434-608X
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解説論文
若年性特発性関節炎:海外と日本のガイドライン · 手引きの特徴と相違
赤峰 敬治
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2022 年 13 巻 1 号 p. 32-36

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抄録

若年性特発性関節炎(JIA)の治療方法は各国で相違が見られ,それぞれの国で作成されている手引きやガイドラインから確認できる.日本におけるJIA診療は,「若年性特発性関節炎初期診療の手引き2015」と「若年性特発性関節炎における生物学的製剤使用の手引き2020年版」を組み合わせて行う.それぞれ手引きのため,エビデンス集に専門科の意見を加えたものである.米国では2019年と2021年にガイドラインが作成され,設定されたClinical Question(CQ)に対してシステマティック · レビュー(SR)が行われ,推奨文が掲載されている.この解説論文では,客観的な立場からそれぞれの治療指針の特徴と相違について説明する.日本では現在,厚生労働省難治性疾患政策研究事業で新たなJIA診療ガイドラインが作成中である.本ガイドラインの策定には小児リウマチ科医のみならず,成人リウマチ科医,眼科医,患者会が参画している.

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© 2022 一般社団法人 日本小児リウマチ学会
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