霊長類研究 Supplement
第20回日本霊長類学会大会
セッションID: A-4
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口頭発表
集団対抗遊技は、ヒト特有の行動特徴か
西田 利貞
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抄録
「ヒトには、サッカーや野球、バレーボールなどグループ間で勝敗を争うゲーム(「集団ゲーム」と呼ぶことにする)が多い。しかも、こういったゲームは人々を興奮させ、殺人が起こることさえ珍しくない。サッカーなどは近代的なゲームであり、「集団ゲーム」が果たして、ヒトとともに古いのか、あるいは最近の発明なのか明確でない。しかし、「綱引き」などは、多くの民族で知られているようなので、集団ゲームがヒトの普遍的な遊びである可能性はある。一方、ヒト以外に集団ゲームをおこなう霊長類はいないようだ。半世紀におよぶ長期観察にもかかわらず、ニホンザルやチンパンジーで、集団ゲームが観察されたことはない。「遊びの機能は、将来有益になる行動の練習である」という仮説が正しいならば、集団ゲームの機能はなんだろうか?戦争、つまり集団間の組織的な争い、の練習という可能性が高い。ヒト以外の霊長類では、多数が1頭を迫害するという形はあるが、集団同士が組織的に争うことはないようである。
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© 2004 日本霊長類学会
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