霊長類研究 Supplement
第21回日本霊長類学会大会
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自由集会
ニホンザルをめぐる外来種問題の現状と課題
*大沢 秀行*川本 芳*中川 尚史*伊谷 原一
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p. 4

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抄録
和歌山、青森、千葉では外来種による生態系撹乱やニホンザルとの交雑が心配されてきた。日本霊長類学会は保護委員会を中心に外来種問題に関する要望、調査、啓発を行っている。和歌山では県事業により2003年から交雑が進む外来種群の捕獲がつづいてきた。青森では2004年に飼育タイワンザルの全個体が捕獲除去され、問題は一応の終息を迎えた。また、千葉では2004年にアカゲザルとニホンザルの交雑が確認され、県の対策強化が求められている。一方、外来種が引き起こす諸問題に対処するため、国は2004年に「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」を策定した。この法律では輸入等の規制や防除措置が必要な特定外来生物を選定し、霊長類ではアカゲザル、カニクイザル、タイワンザルが選定されることになった。
この自由集会では過去2年間の状況変化を中心に、ニホンザルをめぐる外来種問題の現状と今後の課題について情報交換や検討をおこないたい。外来種問題を抱える各地の状況を紹介していただくとともに、政令の施行や地方自治体の取り組みの状況、問題点について話題を提供していただく予定でいる。
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© 2005 日本霊長類学会
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