霊長類研究 Supplement
第24回日本霊長類学会大会
セッションID: A-07
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口頭発表
狭鼻猿3種の膵臓の動脈分布
*阿力木江沙吾提宮木 孝昌齋藤 敏之伊藤 正裕
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抄録
はじめに;ヒトを含む霊長類における膵臓の動脈供給パターンを検討するために、今回峡鼻猿の中からマントヒヒ、ドグエラヒヒおよびミドリザルの膵臓に分布する動脈を調査しました。
材料と方法;マントヒヒ1例とドグエラヒヒ2例およびミドリザル10例の腹部内臓を取り出し、膵臓周辺の血管と膵臓に分布する血管を剖出して、描画と写真撮影により記録しました。材料はすべて10%のホルマリン液で固定済みのものを、摘出後、50%のアルコール液で保存したものです。
結果;1.マントドグエラヒヒおよびミドリザルの膵臓は、ヒトとほぼ同じように、膵頭、膵体、膵尾に区別された。
2.マントヒヒでは、1)上腸間膜動脈と固有肝動脈の枝が、膵頭に分布して、脾動脈の枝が膵体と膵尾部に分布していたものが1例であった。
3.ドグエラヒヒでは、1)固有動脈の枝が膵頭、膵体、膵尾部に分布し、脾動脈が膵尾の一部に分布していたものが1例、2)上腸間膜動脈、固有肝動および腹腔動脈の各枝が膵頭に分布して、脾動脈からの枝が膵体と膵尾部に分布していたものが1例、であった。
4.ミドリザルでは、1)上腸間膜動脈と胃十二指腸動脈の各枝が膵頭に分布し、脾動脈の枝が膵体と膵尾部に分布していたものが7例、2)上腸間膜動脈、総肝動脈および胃十二指腸動脈の各枝が膵頭に分布し、脾動脈の枝が膵体と膵尾部に分布していたものが1例、3)上腸間膜動脈、総肝動脈、胃十二指腸動脈および右胃動脈の各枝が膵頭に分布し、脾動脈の枝が膵体と膵尾部に分布していたものが1例、4)胃十二指腸動脈と固有肝動脈の各枝が膵頭と膵体部の一部に分布し、脾動脈と左胃大網動脈の各枝が膵体の大部分と膵尾部に分布していたものが1例、であった
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© 2008 日本霊長類学会
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