霊長類研究 Supplement
第24回日本霊長類学会大会
セッションID: A-19
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口頭発表
コロブス亜科霊長類のエナメル象牙境形態
*清水 大輔
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抄録
歯は主に二つの構造物から構成されている。一つは内側の比較的やわらかい(骨程度の硬さの)象牙質であり、もう一つはその外側を覆う硬い(人体中もっとも硬い)エナメル質である。その発達由来はエナメル質と象牙質で異なり、前者は外胚葉性で後者は中胚葉性である。エナメル質と象牙質の境界(エナメル象牙境)は外胚葉と中胚葉の境界であるため、エナメル象牙境の形状は古くからエナメル質の外側(エナメル質外表面)の形状より系統分類学的情報が多く含まれる形質であるとされてきた。本研究では、コロブス亜科の霊長類を資料として、下顎第二大臼歯のエナメル象牙境形態を基に、その形態距離を計算し、系統分類にどの程度貢献できるか検討した。また、エナメル象牙境形態の主たる種間差を生み出す要因について議論した。本研究ではColobus、Procolobus、Presbytis、Trachypithecus、Simias、及びNasalisの未咬耗の下顎第二大臼歯を資料に用いた。まず、これらの大臼歯をpQCT(定量的末梢骨骨密度測定装置:XCT ResearchSA+(Stratec Medizintechnik GmbH., Germany)を用いて連続断層像を撮影した。その後、これらの連続断層像からDEJ部分を3次元再構築し、コンピューター上で形態的特徴点の座標を記録した。記録した個体ごとの座標データは最小二乗法により、回転・移動をし、全てのデータをひとつの座標系に変換した。その後、幾何学的形態測定方により分析を行ったので、この結果を報告する。
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© 2008 日本霊長類学会
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