霊長類研究 Supplement
第30回日本霊長類学会大会
セッションID: A11
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口頭発表
ウガンダ共和国カリンズ森林における中・大型哺乳類の生息密度
*五百部 裕, *田代 靖子
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抄録
ウガンダ共和国カリンズ森林において、中・大型哺乳類の生息密度に関する調査を行ったので、その結果を報告する。
カリンズでは、1992年以来、チンパンジーを中心とした霊長類の社会・生態学的研究が行われている。こうした一連の研究の中で、この地域の生態系や霊長類と他の哺乳類の種間関係の基礎的な情報を収集することを目的として、1997年度に中・大型哺乳類を対象とした生息密度に関する調査が行われた。その結果、樹上性オナガザル類の生息密度は、植生によって異なることなどが明らかになった。
一方2000年代に入って、チンパンジーを含む昼行性霊長類に救荒食物(フォールバック・フード)として1年を通して果実が利用されているMusanga leo-erreraeが大量に枯死したり、この地域で伐採活動を行っていた製材会社が撤退したりといった変化があった。そこでこうした変化によって、中・大型哺乳類の生息密度がどのように変化したのかを明らかにすることを目的として、2014年2月に現地調査を行った。
この調査では、長さ2.5kmのセンサスルート6本(うち1本は1.5km)を利用して、センサスルートを歩きながら発見した哺乳類種を記録するという方法によって生息密度の推定を行った。1日に二つのルートを歩き、調査期間中にそれぞれのルートを3回ずつ歩いた。調査期間中に直接観察できたのは、オナガザル科霊長類5種(レッドテイルモンキー、ブルーモンキー、ロエストモンキー、アヌビスヒヒ、アビシニアコロブス)と森林性リス(種不明)であった。このようにして得られた結果を1997年度の調査結果や、ほぼ同様の方法で行ったタンザニア共和国マハレ山塊国立公園で得られた中・大型哺乳類の生息密度に関する結果と比較する。
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© 2014 日本霊長類学会
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