霊長類研究 Supplement
第41回日本霊長類学会大会
会議情報

ポスター発表
中部学院大学における日本モンキーセンターを活用した研究教育実践
林 美里梅田 裕介
著者情報
会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 135

詳細
抄録
中部学院大学では,公益財団法人日本モンキーセンター(JMC)の大学等賛助会員制度を利用し,授業やゼミの一環としてJMCにおける研究教育実践をおこなっている。特に教育学部子ども教育学科幼稚園教諭・保育士コースでは,初年次からJMCでの活動を取り入れている。子ども教育学基礎演習Ⅰにて,ゼミごとにグループ分けをおこない,各グループでテーマを選択して事前学習を実施し,当日はJMC園内でテーマにそった観察や記録をおこなう。2024年度の探究テーマは,霊長類の身体,行動,社会,親子関係,動物園の施設・展示,引率時の安全と園内環境の6種類だった。事後学習として,各グループが結果や写真をスライドにまとめ発表する。一連の探究活動をグループワークとして実施することで,初年次からアクティブラーニングにより,情報活用論Ⅰ(初年次開講科目)で習得する基礎的ICTスキルも活用しながら,実践的な学びをすることが可能となっている。2年次には,比較認知発達論の授業において,霊長類学の知見をより詳しく学び,動物福祉や環境エンリッチメント,行動観察の手法などを習得したうえで,JMCを訪問して行動観察実習をおこなう。2024年度からはZooMonitorのアプリも試用しつつ,行動観察シートによる個体追跡法もしくはエリアごとの個体数カウント等の手法を用いて,各自が30分間の行動観察を実施する。事後学習では,観察結果を各自がエクセル表に入力してグラフ等を作成し,最終レポートにまとめる。一連の研究の流れを実際におこなうことで,3年次からの子ども教育学専門演習における卒業研究の基礎を習得することを目標としている。保育・教育分野で就職するための専門的・技術的スキルだけでなく,四年制大学での高等教育としてJMCにおける実体験を通して学びを深め,特に環境の領域と関連する子どもたちの興味関心を受け止め,科学的な探究心をもって共に学ぶ姿勢を大切にする保育者・教育者の養成へとつなげたい。
著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top