抄録
海底面に分布する藻場のリモートセンシングを行うには, 海水中の光の挙動を解析する必要がある. 一般に海水中を透過・散乱する光を解析することは困難であるため, Four-Flux Modelを応用して海底面反射率を推定するアルゴリズムを開発した. 推定した海底面反射率によって底面の物性を推定する. 和歌山県田辺湾に分布するコアマモを対象として現地調査, 航空機画像撮影を行い, 現地調査, 画像から目視によるトレース, 教師付き画像分類, 本アルゴリズムの四通りの手法を用いて分布推定を行った. 推定結果を比較することによって本アルゴリズムの妥当性を示した.