抄録
美味しい食事を楽しむことは人生の喜びであり,バランスのとれた食事を規則正しくとることにより健康維持が可能になる。しかし,独力で食事が取れず介助が必要な上肢障害害者が約56万人存在している。少子高齢社会のなかで介助者は不足しており,食事介助には時間がかかり介助者の負担も大きい。また食事介助を受ける障害者からは気兼ねで食事を楽しめないという苦情や,マイペースで食事を取りたいという要求がでている。この問題を解決するために人間に代わって食事介助を行う食事支援ロボットの研究開発を行っている。この食事支援ロボットは構造的に安全性を確保し,ほとんどの食物を供給でき,上肢障害者が身体の残存機能でロボットを独力で操作できるように各種のインターフェイスを計装している。講演ではこれらの詳細について紹介する。