抄録
近年,三次元計測は様々な分野で用いられているが,従来の三次元計測法は様々な問題がある。本論文では,2D PSD (Position Sensitive Device)を用いた手法に着目し,従来のPSD方式の短所を改善するために,2D PSDと複数光源からなるマーカを用いた新たな手法を提案する。
提案手法はマーカの光を2D PSDによって受光し,受光面上のスポット光座標を既存の換算式で算出する。そして,提案する換算式でそれらの二次元座標からマーカの三次元座標へ換算できる。
実験より,提案手法の原理で三次元位置検出が可能であり,提案手法が有効な手法であることを示す。また,撮影倍率制御で精度が向上することを示す。