産業応用工学会全国大会講演論文集
Online ISSN : 2424-211X
2015
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超ナノ微結晶ダイヤモンドを含有するアモルファス炭素膜の作製と廃水処理用電極材料としての性能調査
*大西 雅也*原 武嗣*藤本 大輔*上甲 勲*花田 賢志*吉武 剛
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 46-47

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抄録

ホウ素(B)を添加した導電性ダイヤモンド(PCD)膜は,化学的に不活性,広い電位窓を有することから廃水処理用電極材料として期待されている.機能面,作製面で種々の問題点を有するものの,解決できれば実用性は非常に高い.本研究の目的は,導電性PCD電極の問題点を克服した,新規高性能廃水処理用電極を開発することである.近年,粒径10 nm以下のダイヤモンド集合体と水素化アモルファス炭素(a-C:H)からなる超ナノ微結晶ダイヤモンド(UNCD) / a-C:Hが新規ダイヤモンド系材料の一つとして注目を浴びている.物性に関しては未知な部分が多いが,UNCD自体がダイヤモンドであるため,幅広い工業的応用が期待できる.本研究では,物理気相成長法(PVD)法の一つである同軸型アークプラズマ蒸着(CAPD)法を用いて導電性を有するUNCD /a-C膜の作製を行い,廃水処理用電極材料としての可能性を調査したので報告する.

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© 2015 一般社団法人 産業応用工学会
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