抄録
本論文では、干渉型フーリエ変換計算機ホログラムによる原画像における位相自由度を用いた再生像の解像度向上に関するシミュレーション結果を記す。人間は光の位相のわずかな違いを認識することができないため、位相は任意に指定することが可能である。この位相を任意に指定することを位相自由度という。原画像と再生像の間の誤差である再生像誤差が小さくなるよう位相を指定することで像をより鮮明に再生でき、再生像の解像度向上が期待できる。作成が比較的容易であるため干渉型ホログラムの作成を行った。干渉型ホログラムは参照光を用いるため、参照光の影響を考慮しなければならない。位相自由度による解像度向上と参照光の影響についての検討と解決方法について述べる。