抄録
本研究はウェブサイト上に公開された画像の中からエチゼンクラゲの写る画像を検出することでエチゼンクラゲの発生状況を調査する方法を検討するものである.エチゼンクラゲの大量発生は日本では過去の発生状況から深刻な問題であると考えられている.提案手法では,機械学習における学習方法のひとつであるサポートベクターマシン(SVM)を用いて高精度分類器の作成を目指した.また,本研究では画像サイズや画質のさまざまなサンプル画像をウェブサイトから収集して機械学習を行うことで実装環境と同じ環境で分類器の作成を行った.本研究の最終目標は,ウェブサイトから自動でエチゼンクラゲ画像検出を行うことであり,本研究はそのための前段階である.