抄録
著者らは、人工意識に関して研究しており、意識のモデル化に取り組んでいる。第一報において、意識の諸問題の内、逆転クオリアと呼ばれる問題をニューラルネットワークでシミュレーションし、逆転クオリアが起こり得る可能性を示した。その場合、個々人のクオリアを基に意識モデルを構築するのが困難となる。著者らは意識をモデル化する共通のルールとして、「言語」に着目した。例えば、「赤い色」を観察する二人が、意識の中で互いに異なる認識をしていても、互いにその色を「赤」と呼べば、コミュニケーションに支障ない。この言語を基にした提案モデルを著者らはHLbC(Human Language based Consciousness)モデルと呼んでいる。発表では、モデルの基本概念と、理論的な定式を説明する。