抄録
動物由来感染症は約200種類あると言われている。しかし、近年ペットを飼う人が増えており、そのような状況下で予防対策は非常に重要である。そこで、私たちは排泄物からの感染に注目した。排泄物からの感染は、排泄物に触れたり、排泄物を長期間放置したりすることで起こる。そこで、画像処理によって自動でペットの排泄を確認するとペットシーツを廃棄し,新たなペットシーツを設置する全自動ペットシーツ交換システムを開発した。この装置を利用すると飼い主が不在でも排泄物をすぐに処理できるため,動物由来感染症に感染する確率を大きく下げることができる。しかし、本装置では排泄物をすぐに処理してしまうため、排泄物の状態を飼い主が確認することができない。排泄物の状態は、ペットの健康状態を管理するうえで、観察するべき重要な要素である。そこで、本研究では、機械学習を用いてペットの排泄物の状態を推測し、飼い主にメールで排泄物の状態のテキストメッセージと画像を通達するシステムを開発した。