抄録
自転車駐輪場において、無断持ち出しや盗難は依然として大きな問題となっている。本研究では、カメラ映像とリアルタイム物体検出モデルを用いて、各駐輪スペースの占有状況を監視し、不正行為を自動的に検知・記録するセキュリティシステムを提案する。本システムはYOLOv8を基盤とし、検出した人物領域とスロットの重複度をリアルタイムに算出する。最大の特徴は、外部サーバーからの入出庫通知と時間軸カウンタを融合させた「状態遷移ロジック」の実装にあり、これにより正規利用と不審行動を明確に区別し、誤検知を大幅に低減する。評価実験では、本システムが無断利用を正確に検出し、証拠動画を高い成功率で自動的に保存できることが確認され、低コストで拡張性の高いセキュリティシステムとしての有効性が実証された。