建設マネジメント研究論文集
Online ISSN : 1884-8311
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建設施工マネジメントにおける出来高管理システム (EVM) 適用法に関する一考察
鈴木 信行鈴木 明人高崎 英邦
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2008 年 15 巻 p. 227-238

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抄録

建設生産システムは、計画、調査、設計、入札・契約、施工、維持管理、更新等のフェーズ (段階) で構成される長いライフサイクルを形成している。その中でも施工の段階は、比較的短い時間に資機材や労務、資金等の多くの資源が投入される。したがって効果的なマネジメントの実施が要求される。
マネジメントツールとして米国国防省 (Department of Defbnse, 以下EVM) が提案した、コストと工程を “価値 (value)” という同一の評価基準で統括して管理を可能とする出来高管理システム (Earned Value Management System, 以下EVM) は広く知られ、様々な機関や組織で採用されている。
EWの評価基準である計画価値は、必要コスト (予算) と同等として設定されることが多いが、建設施工では作業資源の段取り等の影響により、計画出来高の確保が困難になる場合が多い。そこで、本研究では作業項目と作業資源の連関に着日し、“価値” の設定方法にグラフ理論の媒介性指標の導入を試みた。そして提案したEVMが建設施工マネジメントにおいて、より効果的な判断支援ツールになるのかを実際の建設施工に適用することにより検証した。その結果、作業資源連関を考慮したEVMは進捗状況をより敏感に感知し、マネジメントの重要な工種の特定やリスクポデンシャルの連鎖を表現しやすいことがわかった。

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