抄録
近年、公共工事の総合評価方式は、飛躍的に適用が拡大しており、平成19年度は国土交通省のほぼすべての工事の発注を総合評価方式で実施するに至っている。
本稿では、国土交通省の公共工事における総合評価方式について、平成19年度上半期までの実施状況を踏まえ、総合評価方式の効果を検証し、一定の効果が見られることを確認した。また、総合評価方式をより適切に運用していくための主な検討課題を整理し、今後の改善に向けて、総合評価方式のタイプ選定や課題設定、評価の考え方及び手続きの効率化方策等について提案を行った。