建設マネジメント研究論文集
Online ISSN : 1884-8311
ISSN-L : 1884-8311
マネジメントの見地からみたフラットな組織とピラミッド型組織の情報伝達に関する定量的比較
島崎 敏一
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1999 年 7 巻 p. 141-148

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抄録
日本では, 建設産業における透明性の確保, コスト削減などが焦眉の急となっている.これに応えるために, 建設省は, 2004年から直轄工事の施工を建設CALS/ECによって行うとしている.CALS/ECが導入されると, 一般には, 組織のフラット化が進み, さらにフラット化した組織でスピードを重視したマネジメントをしないと, 個人も企業も生き残れないといわれている.しかし, このような派生的な影響について, フラットな組織とピラミッド型組織のマネジメント上の特性に関する定量的な比較研究はほとんどなされていない.建設CALS/EC導入の派生的な影響には, 多くの側面がある.本研究では, 派生的な影響に関する定量的研究の第一歩として, 組織に必要な人数, 情報取扱量, 情報伝達所要時間, 情報伝達時のエラー発生率について, フラットな組織とピラミッド型の組織についてモデル化し, 比較し, 解析をする.
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© 社団法人 土木学会
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