建設マネジメント研究論文集
Online ISSN : 1884-8311
ISSN-L : 1884-8311
直轄事業おける設計VE方式の導入効果と今後の課題
木下 賢司高野 匡裕加藤 和彦
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1999 年 7 巻 p. 33-40

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抄録
設計VE方式は、公共事業において積極的に民間技術力を活用するための手法として導入されている。本方式はプロジェクトの上流段階である設計時に技術提案を求める手法であり・コスト縮減等について大きな効果轄事業を発揮することが期待されている。建設省直においては、平成9年度から本方式を導入しており、9年度には8件が試行された。ここでは、平成9年度の試行案件について、アンケートおよびヒヤリング調査を行い、現状での効果および課題についての分析を行った。効果については、コスト縮減の観点から、VEの導入段階 (設計時、入札時、施工時) における縮減効果、VE検討の実施プロセスと縮減効果及びプロジェクトの特性によるVE効果について検討を行った。今後の課題として、コスト縮減効果に対する評価、VE提案内容の活用、提案者に対するインセンティブの付与等について検討を行つた。
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