抄録
兵庫県南部地震以降、土木学会の第2次提言により活断層を考慮した地震動を設定し、耐震設計に反映させることが一部の自治体の被害想定等に盛り込まれ、グリーン関数を用いた地震動の設定が用いられてきた。また、防災科学技術研究所の地震観測ネット (K-net) が一般に広く公開され、観測波形を用いる経験的グリーン関数法では、貴重なデータの蓄積となっている。本論文では、K-netの余震観測波形を用い、鹿児島県北西部地震 (M6. 3, 1997. 3. 26) による地震動を再現した。しかし、経験的グリーン関数法において用いる適切な小地震の記録選定にあたっては注意を要することがわかった。