抄録
強震動を受ける港湾の荷役機械の地震時挙動は, 基礎構造物との相互作用が大きく関係すると考えられる. 特に, 地震時に荷役機械が滑動や浮き上がる場合の挙動は, 耐震設計上の重要な検討項目であるが, その特性はほとんどわかっていない. 本研究は, 桟橋上のアンローダの滑動や浮き上がりに関する模型振動実験結果を報告する. 模型は, 桟橋およびアンローダの固有周期が実物のそれと相似になるように作成し, 1994年三陸はるか沖地震八戸港, 1995年兵庫県南部地震神戸ポートアイランドの地表観測波の水平1成分を振幅・時間間隔を調整し入力した. 実験から, アンローダに滑動やロッキングが生じたときの挙動や残留ひずみ量, 脚部部材に発生したひずみ, それらに及ぼす桟橋との相互作用の影響を検討した.