抄録
2003年十勝沖地震により十勝川水系では66箇所の堤防で, 総延長26,540mの被害を受けた。十勝川水系の河川堤防の被害は, 堤防天端の縦断方向の亀裂, 沈下, のり面のすべりなどである。現地調査によれば, 河川被害箇所がこれまでの復旧箇所と重複している傾向が見られた。したがって, 本論文では, 北海道開発土木研究所が行った地震直後の初動調査, 土木学会現地合同調査, 及び北海道開発局の調査資料をもとに被害が集中した十勝川水系の河川堤防の被害と年代別地形図及び過去の地震被害履歴の関係から河川堤防被害タイプの分類を行い, その被害原因に関する分析を行う。