抄録
伊豆大島を対象地に250mメッシュを解析単位として、絶滅危惧種カラスバトの分布と生息環境の関係性を検討した。まずカラスバトの分布と8つのランドスケープパターンとの対応関係を明らかにした。繁殖期、越冬期ともに、8つのランドスケープパターンのうち森林優占域、森林 (照葉樹林を含む) 農地域とカラスバトの分布に関係があった。繁殖期と越冬期を比べて農地-集落地域では結びつきの関係に大きな変化が見られた。次に判別分析によりカラスバトの分布確認の有無がどの土地利用単位と結びついているのか判定した。判別に一番貢献した土地利用単位は繁殖期、越冬期ともに、照葉樹林だった。次に判別に貢献した土地利用単位は繁殖期、越冬期とに植林だった。