環境システム研究論文集
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市民参加型プログラムとしてのヨシ刈りとヨシ松明祭りに関する研究
生態学者と生産業者の意見に注目して
曽根 真紀近藤 隆二郎
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2002 年 30 巻 p. 183-189

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抄録
本研究は、琵琶湖におけるヨシと人との関係の歴史的変遷を文献・ヒアリングによって調査研究を行ったものである。かつて琵琶湖のヨシと人とのかかわりは生活と密着していたが、開発や生活様式の変化に伴い人々のヨシに対する関心は薄くなり、かかわりはほとんどなくなった。ところが現在、ヨシは水質浄化作用など環境的価値が見直され、ヨシ保全に向けた取り組みとして行政や地域住民が主体となってヨシ刈りを行い、刈ったヨシを松明にしてイベントを行っている。本研究では、ヨシに関して専門的に知識を有する生態学者と生産業都の意見からヨシの維持管理に関して重視すべき点を明らかにして、今後の市民参画型のヨシ刈り・ヨシ松明祭りのあり方について提案することを試みた。
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© 社団法人 土木学会
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