抄録
環境問題の解決には主体間の提携が不可欠である.どの提携を形成すべきかやどのような提携構造に至るかの判断には, 提携形成メカニズムについての理解を要する.しかし, 環境の状態に応じて選択すべき提携行動は異なり, かつ選択する提携行動によって実現しうる環境の状態も異なるという多くの環境問題に見られる「提携行動と環境の状態の相互依存性」を取り上げた研究はこれまでにない.本研究では, この性質を明示した提携形成を確率ゲームによりモデル化するとともに, 利得構造が提携行動に及ぼす影響について分析する.