抄録
河川の減水区間対策の水源として下水処理水に着目し, 上水取水点まで導水・放流して河川流量を増強した場合の効果と費用を計算した.効果は水理量 (水面幅・水位), 水質 (BOD), それに流況曲線を用いた順序統計学的手法により評価した, 導水量を変化させて各ケースの費用対効果を算出したところ渇水基準と低水基準の間に差が生じた.事業規模を大きくして複数処理場を組み合わせると, 水質影響はほぼ事業費用に比例したが流量影響には組み合わせによる優劣がみられ, 代替案の比較や取捨選択に有効な結果が得られた