抄録
下水処理に伴って排出される下水汚泥は、脱水・焼却などの工程を経て処理され、その後、埋立てや再資源化工程へと流れていく。現在、各自治体ごとに様々な汚泥再資源化のあり方が試みられているが、持続可能な汚泥の処理・再資源化を考えていくためには、それぞれの工程におけるエネルギー効率性が重要な要素の一つである。本研究では、東京都の汚泥処理・再資源化施設における複雑な汚泥のフローを把握し、そのフローもとにして汚泥処理工程、再資源化工程にて消費される年間のエネルギー量と二酸化炭素排出量の算出を試みた。また、汚泥再資源化施設における3つの再資源化工程でのエネルギー消費量を相対比較することで、それぞれの工程におけるエネルギー効率性を相対的に把握した。これらの算出結果をもとに、東京都における汚泥処理、再資源化工程のエネルギー消費の現状が把握された。