抄録
本研究では、大原野森林公園を事例に、森林ボランティアの積極的な参加を促進し、市民, 行政, 専門家企業が連携する里山管理の方法を明らかにすることを目的とする。伝統的な里山利用である雑木による炭焼きは、今日では森林ボランティアにより人工シュラを用いて楽しく安全に集材し、炭焼きのプログラム等として活かせることを提案した。そして、市民や多様な主体が連携して木質バイオマス事業等を推進し、この活動をデジタル展示するデジタルエコミュージアムを構築することが、今後の有力な里山管理策であることを提案した。