抄録
ジャカルタ市の下水道普及率はわずか2.62%であり、家庭汚水やし尿等の垂れ流し、また不適切な腐敗槽 (septic tank) 等の設置により、河川・地下水の水質汚濁が深刻な問題となっている。このような状況でありながら、具体的な水質汚濁の傾向等が評価されていない。本研究では、河川・地下水の水質汚濁の現況やその傾向について解析した。その結果・河川ではT-coli、COD、BOD、NH4-N、界面活性剤、PO4-P、油脂・脂肪等原地下水ではT-coli、NH4-N、Fe等が基準値を著しく上回っている。また、その解析結果をもとにインドネシア政府機関における水環境政策の方針を評価した。そこで、水質改善のための方策の一つとして提言されたことは、有用な人材を育成しジャカルタ独自の改善策を策定し、それを実施していくことである。