精密工学会学術講演会講演論文集
2002年度精密工学会秋季大会
セッションID: E03
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超精密切削加工(1)
微粒ダイヤモンド多結晶体によるAl-Mg合金(S3M)の精密加工
*大橋 忠一山本 和男赤石 實
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抄録
粒径0~1μmの天然ダイヤモンド粉末と(炭酸マグネシウム+シュウ酸二水和物)助剤を用いて作製した微粒ダイヤ多結晶体(PCD)の精密切削用工具としての性能を評価した。工具刃先Rは0.8mm、比較は天然単結晶ダイヤ工具、被削材は円筒状S3M(Al-3.7~4.7%Mg-0.004%Fe-0.005%Si-0.001%Cu)をもちい理研製鋼製超精密CNC旋盤UPL-1Kで端面加工した。条件は速度Vc=47~153m/min(回転数一定)、切り込みap=0.005mm、送りf=0.005mm/rev、切削油=灯油である。500km加工後の加工面平均面粗度(Ra)は、PCDが0.032μm、単結晶が0.033μmであった。PCDはS3Mの精密切削において単結晶と同等の仕上げ面粗度を示した。
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© 2002 公益社団法人 精密工学会
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