抄録
二硫化モリブデンは固体潤滑剤として広く用いられている.これまでの研究により、二硫化モリブデン粉末を加工液に混入した放電加工において摩擦係数、面粗度が小さい機能表面が得られることを報告した.本報では二硫化モリブデン粉末を混入した時の放電位置の変化,極間距離を測定した結果,放電分散および極間距離の増大が観察されたことについて述べる.電極消耗比は二硫化モリブデン粉末を混入した方が通常加工液の場合より大きかった.これらの傾向は,これまでに報告されているシリコン等の粉末を混入した場合と同様であった.