精密工学会学術講演会講演論文集
2004年度精密工学会春季大会
セッションID: A09
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生産システムの支援技術(2)
ネットワーク通信特性予測が可能な分散制御システムのシミュレーション
CANプロトコルモデルと実システムとの相関性評価
*戸村 豊明金井 理岸浪 建史
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抄録
 近年,FAやBAの分野にとどまらず,自動車内機器間高速通信(以下,車載LAN)の分野においても,多数の制御ノードをオープン規格のネットワークで相互接続した分散制御システム(DCS)が導入され始めている. 車載LAN用のDCSでは,通信遅れの増大やパケット損失の発生が,エンジン,トランスミッション,ブレーキの作動を遅れさせる原因となる.そのため,DCS設計者は,操舵と制動を同時かつ急に行なうような状況における通信遅れ時間やパケット損失率が.人命を危険にさらさない許容範囲内に収まるかどうかを慎重に設計する必要がある.ゆえに,DCSシミュレーションにおいて,ネットワーク上の通信トラフィックを高精度に予測したいという要求が高まっている. 前報では,並列離散事象シミュレーションの一手法であるタイムワープ機構,およびLonWorksのプロトコルモデルをDCSシミュレーションモデルへ組み込む事により,任意時刻におけるネットワーク上の通信状況を予測する手法を提案した.しかし,本手法では車載LANのような他種ネットワークに関する適用例がなかったため,本手法の有用性に関する議論が不充分であった. そこで本報では,自動車内機器間ネットワークであるCAN(Control Area Network)のプロトコルモデルを本手法へ組み込んでシミュレーションを行ない,そのシミュレーション結果と制動・駆動系制御用のCANを組み込んだ自動車模型における通信トラフィックとの相関性を評価する事により,DCSの設計における本手法の有用性について議論する.
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© 2004 公益社団法人 精密工学会
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